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●不妊症とは
夫婦間で正常な営みをすごしていて、2年たつにもかかわらず、子供に恵まれない場合を不妊症と言います。
不妊症の原因は男性の性機能障害、精液異常によるものと、女性の排卵障害、着床障害、卵管障害などがあります。
●一般的な治療方法
一般的な不妊治療にはタイミング法、人工授精、(1周期辺り費用5千円〜3万円)費用は安いく体の負担は少ないが妊娠率は低い体外受精、(30万〜50万)費用が高い、体の負担大きい妊娠率24〜33パーセントで他の療法より妊娠率は高いホルモンなどの排卵誘発剤(卵巣過剰刺激症候群等になる危険がある)妊娠率20〜30パーセント腹腔鏡手術体の負担大きいなどがあります。
不妊治療は、長期間の治療を強いられる場合が多く。必ずしも治療をすればすぐに妊娠すると言うものではありません、たとえば、「人工授精」を10回以上行っている人は、少なくありません。ちなみに、「人工授精」による妊娠率は、10%前後という低さです。
●鍼灸治療では
鍼灸治療の適応症の中で不妊症は高い効果があげられます。
不妊症の鍼灸治療では、自律神経やホルモンのバランスを整えます。結婚の高齢化、仕事でのストレス、冷え性、食生活の変化(高脂質過多、添加物、刺激物)で自律神経異常による女性のホルモンのバランスの崩れが原因で不妊症になります。また、東洋医学では冷え性による骨盤内の器官が冷えてしまうと妊娠しにくくなるので、鍼で体調を調整して、お灸で不妊症のツボに温熱作用を与えることにより、全身の血行循環や体の機能を正常な状態に戻し、卵巣、子宮など骨盤内の器官の機能を改善します。鍼灸治療により子宮の血流がよくなり、受精卵が子宮内に着床しやすくなることにより、 妊娠しやすい体質を作ることができます。
●なぜ不妊治療は針灸が効くのか?
鍼灸師になって、様々な疾患を持った患者さんを治療させていただきましたが、その中でも特に婦人科疾患の治療が鍼灸で非常に効果があると言うことがわかりました。
一般的には鍼灸治療で婦人科疾患の治療が有効と言うイメージはないかもしれませんが、私からすれば鍼灸でこそ現代の婦人科疾患に、非常に効果が表れるものと思っています。
まず私たち鍼灸師のもとに治療を求めてくる方のほとんどは、すでに産科にかかっていて治療は受けているが妊娠しない、もしくは原因がわからなくて妊娠しないと言う患者さんがほとんどです。病院では血液検査や数値などで異常が出ない、ストレスや、体力の低下(私たちは主に虚症といいます)精神的情緒的不安定(この治療を受けている方は特に多い)などの症状は婦人科疾患の病気と関連があるとはなかなか認知されません。
しかしながら私たちはそれらの症状こそ婦人科疾患(不妊症等)と重要なかかわりをもっていると考えます。
現代医学的の言葉をあえて使うなら、自律神経の失調等による体のバランスの崩れや冷えが、ホルモンの分泌を狂わせ結果気質的な影響(内膜症等)までを及ぼす。気質的な影響(内膜症等)まで及ぼすと考えられます。鍼灸治療は、体の気血津(水)のバランスを整えます。
治療はまず問診から行います。さらに患者さんの今の体調をみるために脉診・眼診・舌診を行います。
一般論ですが、婦人科疾患を患っている方は冷え性の方が多く、それが原因で体のバランスを崩して行く事が多いので、体に冷えがあると思われた方はまずゲルマニウム温浴に入ってもらいます。
最後に鍼灸治療で体の様々なストレスを取り除きます。
たとえ同じ症状や疾患でも人それぞれ反応の出る場所は多様です。
一見婦人科疾患と関係のないと思われる症状(肩こり、腰痛、めまい等)でも治療には大切な要因となります。
鍼灸治療は体の負担を取り除くことによって本来持っている人間の治癒力を利用し体を正常に戻して行きますので、無理な負担もかからず、副作用もありません。鍼灸は体が弱くなっている方にとって負担をかけない理想的な治療と言えるでしょう。